千歳丘高校で授業/東京都世田谷区
2023.3.16
講師:堀均さん
人数:2年生約200人
日本対がん協会は3月16日、東京都立千歳丘高校で2年生約200人を対象におこなわれたがん教育授業に協力し、がんサバイバー・クラブのスタッフ、堀均さんを外部講師として派遣。がんの基礎知識とともにがん検診の重要性、闘病体験談を通して命の大切さを伝えました。
堀さんは授業の冒頭、「がんのことを知り、家族ががんになったらどうしたらいいのかなど、自分自身の心構えをもってもらいたい」と話し、がんをめぐる日本の状況や、がんが発生する仕組みについて説明しました。そのうえで、がんの治療は早期発見がカギであり、そのためにはがん検診を受けることが大切だと指摘しました。
また、がんになるリスクを下げる生活習慣として、たばこを吸わない▽他人のたばこの煙を避ける▽バランスのとれた食生活を▽塩辛い食品は控えめに…などの「がんを防ぐための新12か条」を紹介しました。
闘病経験談では、肺がんの治療中、家族に経済的な心配をかけ、休職で勤務先に迷惑をかけたことを振り返り、「がんになっても、ならなくても暮らしやすい社会を作っていきましょう」と話しました。
授業後、お礼を述べた生徒は、肺がんになった家族が最近、入院先から自宅へ戻ってきたことに触れながら「これからも長生きしてほしい。自分でもサポートできればいいなと思います」と話しました。