日本人の2人に1人ががんにかかる時代。なのに、大人も含めて正しい知識を知る機会がとても少ないのが現状です。がんはもう不治の病ではありません。検診による早期発見・適切な治療で9割以上の人が治ります。また生活習慣を整えるなどの予防も大切です。
日本対がん協会では、子どものころからがんについての正しい知識を伝えることが大切だと考え、早くから中学校や高等学校での出張授業や教材作りなどに取り組んできました。2014年度の出張授業でのアンケートでは、授業前には「がんになったら治らない」と答えていた子どもたち(中学2年生)が約60%でしたが、授業後は約20%に減ったという結果も出ています。
がんを無闇に怖がったり、誤解や偏見を無くすためにも、子どもたちへのがん教育はとても大切です。子どもたちに知ってもらうことで、家族や周囲の人たちの意識変化にもつながります。