葛飾ろう学校で授業/東京都葛飾区

2024.12.9
講師:濱島明美職員
人数:約30人
日本対がん協会は、葛飾ろう学校では12月9日におこなったがん教育の授業に協力し、外部講師としてがんサバイバーの職員を派遣しました。中等部2年生と高等部1年生の自立活動の一環として、がんをテーマにした講演会を開催。生徒・職員ら約30人が参加しました。
講師は、がん患者・家族の支援などに取り組む、がんサバイバー・クラブの濱島明美職員。がんに関する基礎知識、自身の乳がんの経験を通して、がん予防やがん検診、命の大切さなどを語りました。
がんは健康な人でも毎日数千個の細胞が発生していますが、免疫力で異常な細胞は修復、排除されて正常な状態を保っています。しかし、高齢化、喫煙や偏食などの生活習慣、遺伝による体質などでがんのリスクが高まります。がんを100%予防することはできませんが、禁煙やバランス良い食事などの生活習慣の改善、ワクチン接種などでリスクを抑えられます。また、がん検診で早期がんを見つけて治すこともできます。濱島職員は、もし、身近な人ががんになったら「あなたのせいじゃないよ」と寄り添ってほしいと、生徒たちに話しかけました。
濱島職員は2002年、29歳のとき、胸の小さなしこりに気づいて受診し、乳がんと診断されました。治療中も自身の病を受け入れることができませんでした。治療の副作用による脱毛、芸能人のがんによる訃報で子どもたちが心配することもつらく感じました。一方で、子どもたちとの思い出づくりで海外旅行をしたり、ピアノ演奏に挑戦したりしました。
自身のがんを受け入れられたのは告知から8年後、大学生ら若い世代の患者会に参加して仲間と思いを共有し、「がんも一つの個性」と前向きに考えられるようになりました。2019年にがんが再発し、現在も定期的な抗がん剤治療を続けています。
濱島職員は、生徒たちに向かって「何か体の異変に気づいたら病院で受診して」と促し、「がんのことを正しく知り、誰もが暮らしやすい社会をつくろう」と呼びかけました。