八王子北高校で授業/東京都八王子市

2024.9.25

講師:阿蘇敏之職員

人数:約600人

日本対がん協会は9月25日に東京都立八王子北高校で開かれた学校行事「健康教育」に協力し、がんサバイバーの職員を外部講師として派遣しました。がんサバイバーの体験談を聴き、生徒たちが身近なこととしてがんについて考えることが狙いで、全生徒約600人が参加しました。

がん患者・家族の支援やがん征圧をめざすチャリティ活動「リレー・フォー・ライフ」を担当する阿蘇敏之職員が講師を務め、自身の体験を紹介する中で、がんの知識や治療方法、家族への感謝や命を大切にする思いも語りました。

阿蘇職員は20歳の時、精巣がんと診断されました。結婚式の10日前で、医師と相談して手術を受けました。その後、経過観察になったが、仕事や育児など日々の生活に追われる中、次第に通院しなくなり、体に痛みがあるときは薬を飲んで仕事を続けました。しかし、43歳のとき、がんの転移が見つかり、治療に専念することになりました。

がんの治療は大きく分けて、化学療法(抗がん剤などの薬物)、手術治療、放射線治療の3つがあります。この時は、がんの塊を小さくしてから手術することになり、抗がん剤治療から始めましたが、副作用による気持ちのイライラや倦怠感、手先やつま先のしびれなどに悩まされました。周囲にきつい口調であたることもありましたが、逆に助けてもらうこともありました。家族との会話が増え、家族の笑顔を見て、お互いに支え合っていると感じました。

家族の笑顔や病院関係者の励ましに支えられ、子どもの卒業式や家族旅行などの目標を作ることで治療を乗り切ることができました。阿蘇職員は「、一人じゃないとわかった。悩みごとがあったら声を出して相談してみよう」と呼びかけ、「きょうの話を聞いて感じたことや思ったことを家の人と話してみてほしい」と話しました。