葛西工科高校で授業/東京都江戸川区

2024.7.16

講師:濱島明美職員

人数:2年生約150人

日本対がん協会は、東京都立葛西工科高校(東京都江戸川区)が7月16日に実施したがん教育授業に協力し、がんサバイバーの職員を外部講師として派遣しました。2年生を対象に体育館で授業があり、生徒や教員約150人が参加しました。

がんについて正しい知識を学び、がん予防のための生活習慣、自分や大切な人のためにできることは何かを考えることが目的で、がん患者・家族を支援する「がんサバイバー・クラブ」担当の濱島明美職員が講師を務めました。

がん細胞は体の細胞が新陳代謝を繰り返す中で遺伝子が傷つくなどして発生します。誰の体にも起こることで、通常は免疫の働きで修復されたり、排除されたりします。しかし、加齢などで免疫機能が低下すると、増え続けて体調に悪影響が出ます。

濱島職員は、がんを完全に防ぐことはできないが、禁煙やバランスのいい食事、運動など生活習慣を見直すことで、がんのリスクを減らせると説明。がんになっても早期に治療すれば多くが治るため、がん検診を定期的に受けることが大切だとアドバイスしました。また、ウイルスなどの感染が原因になるがんもあり、ワクチン接種なども紹介しました。

濱島職員は2002年、胸のしこりに気づき、病院で乳がんと診断されました。当時は受け入れられず、子どもに話せないまま手術を受けました。抗がん剤治療に伴う脱毛や、子どもに心配をかけたことがつらく感じましたが、同世代のがん患者の集まりに参加し、がんも個性の一つだと受け入れられました。2019年に再発し、治療を続けている濱島職員は「自分の体を大切に、何かあったら病院へ行ってほしい」と話し、身近な人ががんになったら寄り添い、誰もが暮らしやすい社会をみんなで作ろうと呼びかけました。