千歳丘高校で授業/東京都世田谷区

2024.3.14

講師:濱島明美職員

人数:2年生約250人

東京都立千歳丘高校では3月14日、がん教育の保健講話がありました。がんの最新情報を得るとともに生徒自身や家族、友人が罹患した時にどうすればよいかを考えることを目的に2年生約250人が参加。日本対がん協会が外部講師として派遣した、がんサバイバー・クラブの濱島明美職員が講師を務め、がんの基本的な知識や乳がんの経験を通し、命の大切さを伝えました。

がんは体の細胞が新陳代謝を繰り返す中で起きる遺伝子の変異が原因。濱島職員は、誰でもがん細胞はできるが、通常は免疫機能で排除されると説明。しかし、「加齢による免疫力の低下などで異常な細胞が増え続けるとがんになる。完全な予防はできないが、禁煙などの生活習慣、ワクチン接種などでがんのリスクを下げられる」とアドバイスしました。

濱島職員は2002年、胸のしこりに気づき、病院で乳がんと診断されました。当時は受け入れられず、子どもに話せないまま手術を受けました。抗がん剤治療に伴う脱毛、仕事を辞めて転居したこと、がんの芸能人の訃報で子どもに心配をかけたことがつらく感じましたが、同世代のがん患者の集まりに参加し、がんも個性の一つだと受け入れられるようになりました。

現在、再発に伴う抗がん剤治療を続けている濱島職員は「自分の体を大切に、何かあったら病院へ行ってほしい」と話し、身近な人ががんになったら寄り添い、誰もが暮らしやすい社会をみんなで作ろうと呼びかけました。

講演後、謝辞を述べた生徒は「がんは2人に1人がなる病気。女性は乳がんや子宮頸がんもある。がん検診や生活習慣が大切であり、周りの人の支援や理解も必要だとわかりました」と感想を話しました。