亀戸中学校で授業/東京都江東区
2023.2.2
講師:奥村栄医師
人数:2年生約180人
東京都江東区立亀戸中学校は2月2日、2年生約180人を対象に体育館でがん教育の授業を実施。日本対がん協会を通じ、がん研有明病院の院長補佐で中央手術部長の奥村栄医師(呼吸器外科)が外部講師として講義を行いました。
授業の冒頭、がん研有明病院の名前を例に、漢字の「癌」は臓器などを覆う細胞から発生したものを指し、白血病や悪性リンパ腫などを含めた悪性腫瘍全体は平仮名の「がん」で示すと表記の違いを説明。病院で行うがん治療には外科療法、化学療法、放射線療法などがあり、ロボットを使った肺がんの外科手術も動画を交えて紹介しました。
また、がん細胞の遺伝子情報から個々の患者にあう薬を選べるよう治療法も進んでいることにも触れました。
がん発生の原因としては、第一に喫煙を挙げ、非喫煙者と喫煙者の肺の状態がわかる画像を比べて見せ、喫煙や受動喫煙によって発生する恐れがあるがん種を説明。また、胃がんはヘリコバクター・ピロリ菌、子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染を指摘しました。
がんの予防では、食事や運動など生活習慣を見直すことでリスクが下がるほか、早期発見のためにがん検診を受けることも大切だと話しました。
奥村医師にお礼を述べた生徒は「ロボットによる手術、がんの原因に感染があることなど、がんについて多くのことを知ることができた。この知識を活かせるようにしたい」と話しました。