中野工科高校(定時制)で授業/東京都中野区

2024.12.19

講師:堀均さん

人数:約20人

日本対がん協会は、12月19日、中野工科高校(定時制)がおこなったがん教育の授業に協力し、外部講師としてがんサバイバーの職員を派遣しました。がんをテーマにした保健講話があり、1~4年生約20人が聴講しました。

講師を務めたのは、がんサバイバー・クラブのスタッフである堀均さん。クイズを交えながら、がんの基礎知識や闘病体験を通して命の大切さについて語りました。

がんの細胞は誰の体にも発生しますが、免疫の働きで排除されたり、修復されたりします。しかし、加齢に伴う免疫力の低下、喫煙などの生活習慣、感染、遺伝によってがんになるリスクが高まります。一方、多くのがんは早期発見で治癒が期待できます。定期的にがん検診を受けることも大事ですが、外国と比べて、日本は受診率が低い状態にあります。「がん検診を受けるよう家族に伝えてほしい」と話しました。

堀さんは2000年、48歳のときに会社の健康診断で肺がんが見つかり放射線治療を受けましたが、2年後に転移再発し、抗がん剤治療や手術を受けました。闘病中は長期入院で会社を休み、家族に不安を感じさせるなど「痛い」思いをしました。その後、がん患者・家族の支援や新薬開発などの研究を支援するRFLの活動を知り、ボランティアとして参加。定年退職後の2017年、「生かされた命で恩返ししたい」と協会職員になり、RFLを担当。2021年の東京五輪では、それまでの経験が生かされて国内の聖火リレーのランナーも務めました。

堀さんは、身近な人ががんになったら「あなたのせいじゃないよ」と寄り添い、「困っていることはない?手伝うよ、と言葉をかけてほしい」と呼びかけました。そのうえで、自身は新たに食道がんと下咽頭がんが見つかり、近く治療を始めることを明かし、「強い希望をもって生きています。みなさんも命を大切にして下さい」と語りました。