三鷹市立第五中学校で授業/東京都三鷹市

2025.2.20
講師:三浦裕司医師
人数:2年生約150人
日本対がん協会は、三鷹市立第五中学校が2月20日に実施したがん教育授業に協力し、がん専門医を外部講師として派遣。がんに関する基礎知識、HPVワクチン接種などによるがんの予防、健康と命の大切さなどについて伝えました。
講師はがん研有明病院総合腫瘍科部長で、抗がん剤や分子標的薬を使う化学療法を専門にする三浦裕司医師が務めました。授業は2年生約150人を対象に体育館で行われました。三浦医師はクイズを交えながら、日本人の一生で2人に1人はがんになる可能性があること、日本人の3人に1人はがんで亡くなっていることなどから身近な病気だと説明。イメージだけで怖がらず、正しく知り、正しい判断ができるようになろうと呼びかけました。
がんは細胞が増殖する中で遺伝子が傷つき、異常な細胞が無秩序に増える病気で誰にでも起きます。通常は免疫の働きで正常を保っていますが、喫煙や飲酒、食事、運動不足などの生活習慣、細菌やウイルスの感染、生まれつきの体質でリスクが高まり、高齢化による免疫力の低下も影響します。また、原因不明のがんも少なくないと説明しました。
リスクを抑えるには禁煙やワクチン接種などが重要だと説明。子宮頸がんの原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)感染を防ぐワクチン接種は、世界各国の接種率向上などで子宮頸がんをなくせるとして世界保健機関(WHO)が推奨しています。日本では副反応が問題になりましたが、メリットとデメリットを知り、接種について考えてほしいと話しました。
がんになっても早期発見なら治せるため、自覚症状が出る前にがん検診を受けることが大切だとしました。また、がん患者との接し方では、臨床現場での体験を交え、これまで通り、普通に接すればいいとアドバイスし、「がんになっても社会で支えることが大切。みんなで考え、何かを始めるきっかけになれば」と話しました。
最後に生徒代表がお礼を述べ、「がんの怖さや原因がわかりました。普段の生活を見直し、健康に気を付けていきたいです」と感想を語りました。