大鳥中学校で授業/東京都目黒区

2022.11.22

講師:坂下千瑞子医師

人数:2年生約160人と保護者

日本対がん協会は11月22日、東京都目黒区立大鳥中学校(永久保佳孝校長)が実施したがん教育授業に協力。東京医科歯科大学医学部血液内科特任助教の坂下千瑞子医師(日本対がん協会評議員)が講師を務めました。

新型コロナウイルス感染症の流行が長期化する中、授業は感染防止に配慮しながら、2年生約160人と保護者を対象に、体育館でおこなわれました。

坂下医師は、がんは体の細胞が分裂するときのミス、ウイルス感染、遺伝的な要因で発症するが、生活習慣に注意することでリスクを下げことができると説明。生活習慣では、肺がんをはじめ多くのがんの原因になる喫煙の危険性を指摘しました。また、今年度から積極的勧奨が再開された、子宮頸がんを防ぐHPVワクチンの定期接種についても説明しました。
がんになっても困らないようにするためには、がん検診での早期発見と適切な治療、がんに関する正確な情報、治療の開発など、社会全体で支えることが大切だと話しました。

また、米国留学中にがんになり、限りある自分の命と向き合う体験をしたと自身を振り返りました。帰国後に参加した、がん患者や家族を支援するチャリティー活動「リレー・フォー・ライフ」などを通して、医療従事者や家族・周囲の支えなど、がん患者になって気づいたこともあると語りました。
生徒からは「がんに関する理解が深まりました」といった感想が聞かれました。