千歳丘高校で授業/東京都世田谷区
2022.3.17
講師:堀さん
人数:2学年266人
日本対がん協会は3月17日、東京都世田谷区の都立千歳丘高校(小原孝太郎校長)で行われたがん教育授業に協力し、外部講師として肺がんサバイバーの堀均さんを派遣しました。
同校は新型コロナの感染防止に気を配りながら授業を実施。堀さんは2学年7クラスの生徒266人に向かってクイズを出しながら、日本では毎年約100万人ががんに罹患し、約37万人ががんで亡くなっていること、体の細胞が増える際に遺伝子のコピーミスでがん細胞が生じること、がん発症に喫煙が影響し、受動喫煙も問題であることなどを説明。放射線治療や抗がん剤治療を受けた闘病体験を語り、日本対がん協会のスタッフパートナーとして取り組むがん患者支援のチャリティー活動「リレー・フォー・ライフ」も紹介しました。
生徒から「がん告知されたときの気持ちは」との質問を受け、堀さんは「告知を受けた瞬間、頭の中は真っ白になった。治療方針などの説明を受けても理解できる状態ではなかった」と振り返りました。また、がんの症状について「自覚症状はなかった。がんの種類によって症状は違い、自分でがんを見つけるのは難しい。がん検診を受けてより早く見つけることが重要」と語り、がん検診の受診も呼びかけました。
講演後、生徒代表から、感謝の言葉とともに「がんは授業でも習ったが、具体的な体験談はあまり聞いたことがなく、がんを身近に感じられた。家族に検診を受けるよう伝えたい」との感想が聞かれました。