2025年08月01日
お知らせ
2024年度マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞授賞式開催
リレー・フォー・ライフ・ジャパンへの寄付金をもとに全米有数のがん専門機関、テキサス大学MDアンダーソンがんセンター、シカゴ大学医学部、ハワイ大学がんセンターでの若手日本人医師の研修を支援するプログラムである、マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞の2024年度受賞者への授賞式が2025年7月11日(金)に日本対がん協会オフィスで開催され、その様子はオンライン配信されました。
2024年度の受賞者は以下2名の先生方です。
東京大学医学部附属病院大腸肛門外科 落合健太郎氏
落合医師はすでに渡米してMDアンダーソンの研究室で研修中のため、この日はリモートでご参加いただきました。主に直腸がんに対する集学的治療と、直腸がんを手術せずに治療するWatch-and-Waitアプローチという二つの治療法について研究しています。米国では標準治療となっていますが、日本では新たな治療法であり、安全な導入や普及に貢献したいと意欲を語りました。
一般財団法人太田綜合病院附属太田西ノ内病院外科 加藤智敬氏
加藤医師(写真中央)は現在、ハワイ大学がんセンターでの研修に向けて準備中。肝胆膵を専門にする外科医で、患者の人生を左右する手術を行い、術後の治療方針を決める責任の重さを強く感じています。膵がんなどの早期発見や予後の改善といった課題解決のための研究に取り組みます。
授賞式は公益財団法人日本対がん協会理事長 梅田正行の挨拶で始まり、受賞された両先生方からのご挨拶のあと、公益財団法人日本対がん協会会長 垣添忠生、ハワイ大学がんセンター長腫瘍内科 上野直人氏、MDアンダーソンがんセンター大腸・直腸外科 小西毅氏、そしてリレーヤーを代表して2022年度のグローバル・ヒーローズ・オブ・ホープに選出されたRFLJさいたま実行委員会副実行委員長の藤野信子氏より、お祝いと期待の言葉が寄せられ、公益財団法人日本対がん協会常務理事 石田一郎の挨拶で閉会しました。

小西毅氏(MDアンダーソンがんセンター大腸・直腸外科)

日本対がん協会垣添会長(手前)から認定証を受ける加藤医師

上野直人氏(ハワイ大学がんセンター長腫瘍内科)

藤野信子氏(RFLJさいたま実行委員会副実行委員長)
【冒頭の写真】手前左から上野医師、落合医師、垣添会長、藤野さん、後列右から日本対がん協会 石田一郎常務理事、梅田正行理事長
◎リレー・フォー・ライフ・ジャパン公式サイトでは、受賞コメントもご覧いただけます。
◎現在、2025年度マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞の申請受付中です。
マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞について
ーがんを深く学びたい若手医師を奨学金で応援ー
日本国内の意欲ある若手医師が、がんについての高度な知識を学ぶため、海外の専門施設で研修するための費用の一部を助成しています。
国内で研修する医師へのサポートから始まり、2010年度にはリレー・フォー・ライフ・ジャパンへの寄付金をもとに「RFLマイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞」が設立され、アメリカ最大のがんセンター・MDアンダーソンへの医師の派遣もスタートしました。
2014年度からはシカゴ大学、2024年度からはハワイ大学も派遣先に加わり、毎年最大3名の医師が選ばれて高度な知識と経験を身につけ、帰国後に日本で活躍しています。