乳がんの基礎知識
1.乳房の構造と乳がん
乳房は主に、組織を形づくるじん帯と脂肪、それらに守られた乳腺葉、乳頭へつながる乳管の4つの部分でできています。腺房という組織が乳管でつながれてまとまったものが乳腺小葉、乳腺小葉が乳管でつながれて集まったものが乳腺葉です。
乳腺葉は乳頭を中心に放射線状に15~20配置されていますが、イメージとしては、乳頭からつながる乳管を軸に、ぶどうの房状につながっているのが乳腺葉で、ぶどうの房全体が乳腺葉、ぶどうの粒が乳腺小葉というイメージです。出産に合わせて乳腺小葉で産生された乳汁(母乳)は、乳管を通って乳頭から外へ出ます。
2.罹患数(新たに乳がんになった人の数)と死亡数のデータ
乳がんは女性が患うがんの中で最も多いがんです。2020年のデータでは、生涯に乳がんを患う女性は9人に1人と推定されています。
出典:
chevron_right国立がん研究センター がん情報サービス「最新がん統計」
chevron_right国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(厚生労働省人口動態統計)
chevron_right厚生労働省「2021年人口動態統計(確定数)」
最新の2021年のデータでは、女性全体の部位別がん死亡数では4位になりますが、年代別に見ると30歳から64歳まででは1位になります。
最終更新日:2024年8月23日