「研修プログラム 初級編」（β版＝試行版）研修実施団体選考結果について

研修プログラムは、厚生労働省による委託事業「がん総合相談に携わる者に対する研修プログラム策定事業」として、「ピアサポート」に関わるみなさんに基本的な事項を学んでいただくことを目的に、がん患者や医療者により構成される「がん総合相談研修プログラム運営委員会」によって作成されたものです。

このプログラムにおける「ピアサポート」とは、がんという病気を体験した人やその家族などが仲間（ピア）として「体験を共有し、ともに考える」ことで、がん患者やその家族などを支援していくことを指します。ピアサポートを行う人を「ピアサポーター」といいます。

策定にあたっては、作成してそれでよしとするのではなく、各地で実際にピアサポート研修を行う団体等のご意見をもとに、必要に応じて修正をしながら、より良いプログラムとしていくことが求められています。そこで、研修プログラム「β版（試行版）」（※１）を作成し、各地で実際にピアサポート研修を行う団体等にβ版を用いて研修を実施していただき、研修プログラムに対するご意見を集約することにしました。

下記の日程で公募を行い、「がん総合相談研修プログラム運営委員会」および「がん総合相談研修プログラム策定事業事務局」により、以下の応募基準を満たす団体を選考・決定しました。

なお、当初、１０団体を予定していましたが、より多くの意見を集約するために１４団体（10月22日現在　13団体　下記一覧表参照）を採択しました。

【応募期間】

第１期応募期間：２０１２年８月２８日（火）〜９月１８日（火）
第２期応募期間：２０１２年９月２５日（火）〜１０月９日（火）

【応募基準】

• がん患者団体やがん患者支援団体（法人格の有無を問わない）（※２）、医療機関、都道府県や市区町村などの行政機関であること。
• 「がん総合相談研修プログラム　初級編（β版）」を用いて、がんのピアサポーター養成を目的とする研修会を、2012年12月10日（月）までに開催すること。
• 上記②の研修会において、「がん総合相談研修プログラム　初級編（β版）」のテキスト・DVDを主たる教材として使用すること。但し、必要に応じて独自の教材を併用しても構わない。
• 上記②の研修会において、時間割は各団体の判断で組んで差し支えないが、「がん総合相談研修プログラム　初級編（β版）」の「研修の手引き」に記された時間割を参考にして時間割を組むこと。
• 所定の「研修会報告書」および「研修プログラムに対する意見書」を2012年12月17日（月）までに記載・提出すること。
• 会場費や講師への謝金・旅費交通費の研修支援費は、精算払い（後払い）となります。支援を受ける団体については、費用の支払いに関する証憑書類（領収書など）を、2012年12月17日（月）までに記載・提出すること。

（※１）「β版」（ベータ版）とは、一般的には、正式版をより良いものに仕上ることを目的として公開される、ソフトウェアの試用版などを指す言葉です。正式版を公開する前に試用してもらい、使い勝手などについての意見を集約し、不具合があれば修正することを前提としています。また、装幀やデザイン等も「正式版」とは異なります。
（※２）がん患者団体やがん患者支援団体については、特定の健康食品や代替療法、政治信条、宗教等を推奨することを主たる目的とする団体ではないことが条件となります。

がん総合相談に携わる者に対する研修プログラム策定事業
「研修プログラム 初級編」（β版＝試行版）　研修実施団体（１３団体）【10月25日更新】

（※）特定非営利活動法人広島がんサポートは研修実施を辞退（平成24年10月22日付）