2010年04月13日

お知らせ

本番めざし講習会本格化 リレー・フォー・ライフ

 

 がん患者・家族を支援するイベント「リレー・フォー・ライフ」に携わる人たちを対象にした講習会が始まりました。このイベントは、寄付を集めてがん患者・家族が安心して医療を受け、生活できる社会づくりを目指して日本対がん協会と各地の実行委員会が一緒に開いています。患者や医療者、ボランティアの人たちの交流の場ともなって年々広がり、今年は約20カ所で予定されています。講習会に参加して、あなたの街でも開きませんか。

 

 福島市の保健福祉センターで4月3日に開かれた講習会には、がん体験者(サバイバー)、医療関係者ら21人が参加しました=写真。 

 実行委員長の押部榮哉さんが「リレー・フォー・ライフの趣旨をもう一度確認して9月の開催を成功させよう」とあいさつ。

 

 続いて、対がん協会内に設けた全国実施事務局の松田一男トレーナーが、自身が実行委員長となって昨年開いた静岡での経験を基に企画や資金集めなど、実践的なアドバイスをし、「疲れないように、無理をしない、前日までに準備を終えて、当日をうんと楽しんで下さい」とエールを送っていました。

 

 こんごリレー・フォー・ライフの開催を目指す地域では、実行委員会が中心となって、リーダーや部門別の会合を重ね、本番に備えます。

 

 リレー・フォー・ライフは、参加者がチームを作ってタスキを受け渡しながらグラウンドを24時間歩き続ける、というイベントです。昼夜わかたず体をむしばむがんに負けないように24時間歩き続けよう、たとえ、その人の命がつきても、次の人にタスキを渡すことで「命」を受け継いでもらおうという、まさに「命のリレー」です。発祥のアメリカでは、参加者が1周歩くごとに一定の金額の寄付を、といった約束をしてを寄付を募っています。

 

 日本対がん協会では、アメリカ対がん協会のライセンスを受け、2006年に最初のリレー・フォー・ライフを茨城・つくばで開催。2009年には全国14カ所に広がっています。

 

 開催にあたってはアメリカ対がん協会、日本対がん協会による講習を受けることが欠かせません。日本対がん協会では、各都道府県でのリレー・フォー・ライフ開催を目指し、講習会を重ねるなどの体制拡充を図っています。