2025年03月03日
お知らせ
【開催報告】RFLJ2024サミット&2025キックオフミーティング
リレー・フォー・ライフ・ジャパン(RFLJ)の2024年度サミットと、2025年度キックオフミーティングが2月22、23の両日、東京・築地の国立がん研究センター研究棟で開かれました。全国のRFLJ実行委員会やナショナルスポンサーの代表者約100人が一堂に会して1年間の活動を振り返り、新たな活動方針やスローガンを確認しました。
RFLJの寄付金によるがん研究への助成事業、若手医師育成のための留学支援事業の受給者による報告もありました。
2024サミット

がんサバイバーが会場をサバイバーズラップで開幕
リレー・フォー・ライフ(RFL)は地域全体でがん患者や家族を支援するとともに、がん征圧をめざすチャリティ活動です。
22日のサミットは、開会後、石田一郎常務理事が日本対がん協会の活動を紹介。続いて、RFLJの2024年度の活動が報告されました。 チャリティ活動は全国各地の48実行委員会が行い、48会場でリアルイベントが実施され、実行委員会から日本対がん協会への寄付額は3388万円余りになりました。 セルフウォークリレー(SWR)は28実行委員会と日本対がん協会、15企業が取り組み、参加者は延べ5172人、歩数は約7億8651万歩、寄付総額は1510万円に上りました。SWRの寄付は、日本対がん協会が運営する「がん相談ホットライン」の相談3775件の運営に充てられます。
後半のグループワークでは、「新メンバー大歓迎!みんなが参加しやすい実行委員会とは」といった、事前アンケートに基づく5つのテーマについて、参加者が10グループに分かれて意見を交換し、各実行委の成功事例やアイデアを共有しました。参加者からは「初めてでも気楽に参加できるようフレンドリーな雰囲気づくりが大切」「地域の活動に参加して行政、地域、企業と交流し、つながりをつくる」などの意見が聞かれました。
2025キックオフミーティング
23日は、2025年度に向けたキックオフミーティングが開かれました。開会あいさつで、垣添忠生会長は2年前に東北地方の太平洋岸を貫く「みちのく潮風トレイル」を歩き、東日本大震災の被災者やがん患者と出会ったことを振り返り、「苦しい中でもほんのわずかな希望があれば人は生きられる。それはRFLロゴの『HOPE』と重なる。今日のキックオフから2025年のRFLが大きな活動に繋がることを願う」と語りました。
続いて、RFLチームの是澤聡子マネジャーが2025年度の活動方針を説明。新たなスローガン「楽しむチカラを 支えるチカラに!」も発表されました。
2025年度は51実行委員会がリレーイベントを開催予定。また、高校生や大学生を対象にしたリレーイベントを開いて次世代の参加を促すほか、2026年度の活動20周年に向けたプロジェクトチーム(準備委員会)のメンバーを全国から募ります。
研究者報告
後半は、RFLJの寄付金を原資にした医療分野での支援・育成事業に関する報告がありました。

がん治療に関する基礎研究を中心に臨床研究、患者・家族のケアに関する研究を対象にした「プロジェクト未来」研究助成では、2023年度に受給した佐藤拓輝氏(横浜市立大学国際総合科学群理学部講師)が抗がん剤治療による手足のしびれや痛みの予防・治療法開発の研究について説明しました。
手足のしびれは抗がん剤で神経細胞などが傷つき、治療後も残るためで、組織の保護や再生を促す働きのあるタンパク質による予防法や治療法を開発中で、今後は動物実験、製薬企業との協業化をめざすといいます。

日本国内の意欲ある若手医師が米国のがん専門施設で学べるよう支援する「マイ・オンコロジー・ドリーム(MOD)奨励賞」では、2010年度の第1期生である増田紘子氏(東京都立駒込病院外科〈乳腺〉医長)が講演。当時、乳がんの術前化学療法が効かず予後が悪い患者も少なくないと臨床現場で感じており、テキサス大学MDアンダーソンがんセンターでトリプルネガティブ乳がん(TNBC)など難治性乳がんを研究しました。
RFLJの支援について、患者発信で医療を前進させ、社会を変える力があるとし、日本の若手医師が世界で学ぶ機会を与えてくれる支援を続けてほしいと語りました。
2日間の日程を振り返り、参加者からは「初めて参加し、多くの熱い思いをいただいた。地元に持って帰りたい」「皆さんの話を聞いて初心にかえり、自分の思いを確認できた」「同じ思いの人に勇気づけられた。ここで聞いた悩みや解決策を地元で生かし、いいスタートが切れるよう頑張りたい」などの感想が聞かれました。
(日本対がん協会機関紙「対がん協会報」2025年3月1日号から一部抜粋)